第4期 砂で世界旅行・アフリカ ~偉大なる大陸の歩みを訪ねて~

「アフリカの野生動物」「サファリ」などアフリカ大陸の雄大な自然やそこに刻まれてきた様々な歴史・歩みを表現した11作品を制作展示。 茶圓勝彦氏を総合プロデューサーとし、海外から11名の砂像彫刻家を招いて制作。

アフリカの風景

アフリカの風景

様々なアフリカの風景の中でもサバンナは最も代表的で感動的なものの一つといえるでしょう。見渡す限りの雄大な草原と野生の動物たち、大地の匂いや静かさに訪れるひとはしばしば時を忘れてしまいます。ケニヤのアンボセリ国立公園は、サバンナの背後に遥かキリマンジェロ(5,895mタンザニア北部)の雄姿が聳えています。 砂像彫刻者:Leonardo Ugolini(レオナルド・ウゴリニ)/イタリア

先住民と茅葺き屋根の村

先住民と茅葺き屋根の村

南部アフリカの先住民族としては、狩猟民族の「サン族」、牧畜民族の「コイ族」、遊牧民族の「マサイ族」などがあります。伝統的な生活様式を今なお守り続けている部族もいるなかで、近年は政府のナショナルパーク化政策により、狩猟が制限されるようになり、政府からの援助や観光による収入で生活する村も多くなってきています。 砂像彫刻者:Enguerrand David(アンゲフォン・デイビッド)/ベルギー

サファリ

サファリ

「サファリ」とはスワヒリ語で旅のこと。かつてはお金持ちの人々が使用人を大勢引き連れてアフリカへ行きハンティングを楽しみました。しかし現代のサファリツアーでは公園内で自然の生態系を乱すような行為は厳禁です。国立公園内をテントやロッジに宿泊しながらサファリカーでドライブし、広大なサバンナの美しい景色と野生動物が繰り広げる大自然のドラマを追い求める旅です。 砂像彫刻者:Timothy Handford(ティモシー・ハンドフォード)/イギリス

アフリカの野生動物

アフリカの野生動物

野生の王国アフリカ大陸。動物保護区や国立公園内ではサファリツアーなど野生動物が観光資源として位置づけられ、その利益が動物保護に還元されています。しかし一方では環境破壊、密漁など人間の身勝手な行為や気候変動により動物は減少し、驚くほど多くの種類の動物が絶滅の危機にさらされています。 砂像彫刻者:Brad Goll(ブラッド・ゴール)/アメリカ

ヴィクトリア瀑布

ヴィクトリア瀑布

滝幅1708m、最大落差108mを誇り世界遺産に登録される世界三大瀑布の一つです。1855年宣教師、探検家でもあるリヴィングストンは、ザンビアとジンバブエの国境ザンベジ川中流でモシ・オ・トゥニャ(雷鳴の轟く水煙)と呼ばれるこの滝を発見。そのあまりの素晴らしさに心を打たれ、当時の英国の女王から名を取りヴィクトリアの滝と命名しました。 砂像彫刻者:Eva Mcgrew(エヴァ・マクグリュー)/アメリカ

鉱山の様子~資源の魅力と過酷な労働~

鉱山の様子~資源の魅力と過酷な労働~

1860年代に南アフリカで金とダイヤモンドの鉱脈が発見されゴールドラッシュが始まりました。この作品左上の女性はそのダイヤモンドの象徴です。鉱山で働く白人と黒人の職種区分を統一する「鉱山・労働法」が制定されるまでは、裕福な白人が黒人を支配し、鉱山労働者は劣悪で厳しい労働環境に置かれていました。中央の模様はアフリカの民族の豊かな伝統を表しています。これを、現地の労働者に壊させている様子を表しています。 砂像彫刻者:Kevin Crawford(ケビン・クロフォード)/オーストラリア

ネルソンマンデラ~新しいヒーロー誕生~

ネルソンマンデラ~新しいヒーロー誕生~

1918年テンブ人の首長の子として生まれ、大学在学中アフリカ民族会議(ANC)に入党し、反アパルトヘイト運動に取り組みました。1964年逮捕され国家反逆罪終身刑となるが26年後釈放され、その後アパルトヘイト体制を平和的に終結させノーベル平和賞を受賞、ANC代表団を率いて来日もしました。その翌年南ア初の全人種参加選挙が実施され大統領に就任。現在はユネスコ親善大使に就任しています。 砂像彫刻者:Alexey shchitov(アレクセイ・シチトフ)/ロシア

ザンベジ川の探検

ザンベジ川の探検

ザンベジ川はアフリカ南部を流れインド洋に注ぐ大河です。19世紀、暗黒大陸と呼ばれていたアフリカの内陸はまだ未開の地でした。内陸部の地図を作る為には大河の水源と流路を確認することから始めなければなりませんでしたが、様々な病気や野生動物など探検は困難を極めました。特にザンベジ川は体長6mに達するナイルワニが多く生息する危険な川でした。1855年、宣教師・探検家であるリヴィングストンは、このザンベジ川中流で『ヴィクトリア瀑布』を発見しました。 砂像彫刻者:Richard Varano(リチャード・バラノ)/アメリカ

ゴリラの森~密漁の悲しい歴史~

ゴリラの森~密漁の悲しい歴史~

ゴリラの天敵は人間です。紛争により発生した難民の食糧にされたり、商業目的の森林伐採と農業の拡大によりゴリラが住む森林は年々失われ、国立公園の中でさえペットやはく製、高価な肉として密漁されつづけてきました。やさしく知的な生き物のゴリラは、危険を感じると家族を守るために立ち上がり胸を叩きますが、それが皮肉にもハンターの標的となってしまいます。 砂像彫刻者:Ilya Filimontsev(イリヤ・フィリモンツェフ)/ロシア

アフリカのアート文化

アフリカのアートと文化

アフリカは人類発祥の地といわれています。しかしそのほとんどの文化は文字を持たず、そのながい歴史は、物語りや行事・儀礼などによって語り継がれ、収穫、結婚、成年通過儀礼など神聖な行事を通して豊かな表現を生み出してきました。また古くから壁や皮、石等に絵を描いて人々の暮らしを写し取り、動物を様式化し、信仰を表現しました。彼らの数千年の暮らしの中には民族独自の芸術や文化が脈々と息づいています。 砂像彫刻者:Sandis Kondrats(サンディス・コンドラッツ)/ラトビア

砂漠の民Ⅲ・アフリカ

砂漠の民Ⅲ・アフリカ

砂像彫刻者:茶圓勝彦(ちゃえん・かつひこ)/日本