第11期 砂で世界旅行・北欧編 ~美しい大自然と幻想的な物語の世界へ~

フィヨルドに代表される北欧の大自然、壮大な物語を綴る北欧神話やアンデルセン童話の世界など、北欧の歴史や文化にちなんだ砂像22作品を展示。

砂の美術館第11期作品画像 音楽 グリーグと作品『ペール・ギュント』

音楽 グリーグと作品『ペール・ギュント』

ノルウェー・ベルゲン出身の作曲家エドヴァルド・グリーグ。民族的色彩の強い音楽を多く生み出し、その代表作のひとつである組曲『ペール・ギュント』は同国の劇作家イプセンの戯曲の付随音楽として制作されました。劇中曲『山の魔王の宮殿にて』は、主人公ペールが魔王の娘と結婚して王になろうとするも恐れをなして逃げ出し、魔王の手下のトロルたちに追いかけられる場面が表現されています。特徴的な主題の繰り返しから次第に甲高い不気味な曲調へと変わり、おどろおどろしい雰囲気を与える名曲です。力強くも繊細なグリーグの音楽、北欧の情景が広がる旋律は多くの人々を魅了しています。 砂像彫刻者:Karen Fralich(カレン・フラリック)/カナダ

砂の美術館第11期作品画像 音楽 グリーグと作品『北欧の動物たち』

北欧の動物たち

四季折々の美しい大自然に暮らす動物たち。緑あふれる森林には木の実やベリーが豊富に育ち、湖や小川は全ての命に潤いを与えます。木々の周りにはリスやモモンガが駆け回り、美しい声でさえずる小鳥たちが集います。森を見守るフクロウやヒグマ、立派な角をもつ鹿に加え、色鮮やかな羽根を持つヨーロッパオオライチョウなど珍しい動物たちも存在します。川に木を集め住処を作るヨーロッパビーバーの姿など生き生きとした北欧の動物たちは童話や絵本にも多く描かれています。 砂像彫刻者:Thomas Koet(トーマス・クォート)/アメリカ

砂の美術館第11期作品画像 北欧の児童文学『ニルスの不思議な旅』 セルマ・ラーゲルレーヴ

北欧の児童文学『ニルスの不思議な旅』 セルマ・ラーゲルレーヴ

スウェーデンを代表する児童文学作品『ニルスの不思議な旅』。主人公のニルスはわんぱくでやんちゃな少年でした。ある日妖精にいたずらをした罰として魔法をかけられ、こびとにされてしまします。小さくなったニルスは動物と話す事ができるようになり、相棒となるガチョウのモルテンに出会います。そしてモルテンの背中にのって一緒にスウェーデン中を旅します。行く先々で多くの動物に出会い触れ合うことで次第に立派な少年へと成長する冒険物語です。このお話は、子ども達に祖国の地理や自然を楽しく学んでもらうために書かれました。作者のセルマ・ラーゲルレーヴを女性初のノーベル文学賞へと導いた大作です。  砂像彫刻者:Jill Harris(ジル・ハリス)/アメリカ

砂の美術館第11期作品画像 冬のスポーツ

冬のスポーツ

雪が多い北欧で生活に深く根付くスキーの文化。その歴史は古く北欧神話にまで遡るといわれています。神話では「麗しの花嫁」と呼ばれるほど美しい冬の神スカジが登場します。いつもスキー板を履き自在に雪山を移動しながら狩りをしていたことから、やがてスキーの神と呼ばれます。一方、人々の生活の一部だったスキーは近代になるとバイアスロンやクロスカントリーなど様々なスポーツに発展し、冬季オリンピックも開催されるようになりました。砂像ではスカジが勝利の女神となり力を送る様子を五輪のマークになぞらえて表現しています。  砂像彫刻者:Susanne Ruseler(スザンヌ・ルセラ)/オランダ

砂の美術館第11期作品画像 アルフレッド・ノーベルとノーベル賞

アルフレッド・ノーベルとノーベル賞

スウェーデンに生まれたアルフレッド・ノーベルは幼い頃から化学を学び、多くの発明をしました。中でもダイナマイトは鉱山の採掘や土木建設の発展に寄与する偉大なものになりました。しかし戦争中には兵器として多用され、巨額の富を得たノーベルは世間の批判を浴び心を痛めます。科学の進歩と世界の平和を願っていたノーベルは「人類にとって最も重要な貢献をした人物に自分の財産を分配して欲しい」という旨の遺言を残しました。1901年から始まったノーベル賞は現在まで多くの人に贈られ、人類の発展と平和を後押ししています。  砂像彫刻者:Agnese Rudzite(アグネス・ラトジーテ)/ラトビア

砂の美術館第11期作品画像 サンタクロース

サンタクロース

北欧のクリスマスは、長く暗い冬を明るく照らす一大イベントです。各家庭ではオーナメントを飾ってキャンドルを灯しジンジャークッキーを焼いてその日を心待ちにしています。そしてサンタクロースは妖精のトントゥと一緒にプレゼントの準備をし、クリスマスの夜にはトナカイの鈴の音を響かせながら世界中を飛び回ります。フィンランドのサンタクロース村には毎年世界中の子どもたちからクリスマスの願いが書かれた手紙が届きます。また、サンタに会える場所としても有名で、訪れた人を暖かく迎えてくれます。 砂像彫刻者:Krists Zarins(クリスツ・ザリンス)/ラトビア

砂の美術館第11期作品画像 グリーンランド-北極圏の生き物-

グリーンランド-北極圏の生き物-

北極圏に位置する世界最大の島グリーンランド。80%以上が氷床と雪に覆われるこの島は、氷の厚さ3000mを超える巨大なフィヨルドや夜空に輝くオーロラの壮観な大自然が広がっています。また、海に囲まれ孤立した環境では陸上ほ乳類が北極グマやトナカイなどの7種類のみで、両生類やは虫類はほぼ存在しないといった独自の生態系が築かれています。一方、豊かな海にはアザラシやセイウチをはじめ多種多様な鳥類・海洋生物が集まります。野生動物本来の姿を間近で見られるのはグリーンランドならではの光景です。 砂像彫刻者:Guy-Olivier Deveau(ギー・オリヴィエ・ドゥヴォ)/カナダ

砂の美術館第11期作品画像 フィヨルドの風景

フィヨルドの風景

息を呑むほど壮大なフィヨルド。切り立つ絶壁の間には青く輝く海面が広がり、鏡のように周囲の山々を映し出します。遥か何百万年も前の氷河が形成したU字の谷、この偉大な自然を背景に北欧の歴史が築かれてきました。海面を優雅に進む帆船、信仰が融合した木造教会、気品高く佇むお城など、自然と文化が織りなす情景は幻想的な雰囲気を醸し出し、神話やおとぎ話とも深く繋がっています。そして、現代においてもその世界観は新たなファンタジーを生み出し続けています。 砂像彫刻者:Leonardo Ugolini(レオナルド・ウゴリニ)/イタリア

砂の美術館第11期作品画像 北欧神話より 二ーベルングの伝説(1) アイスランド女王への謁見

北欧神話より 二ーベルングの伝説(1) アイスランド女王への謁見

ドイツのワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』や叙事詩などでよく知られるこのお話は、北欧神話より語り継がれる英雄伝説がもとになっています。その中の一つ、主にアイスランドに伝わる口承を1つの物語として綴った『ヴォルスンガ・サガ』は、ニーベルングの伝説や古代北欧の歴史を現代に残す貴重な文献とされています。ストーリーはオーディンの子孫にあたる主人公のシグルズが代々受け継がれる剣を武器に、伝説の財宝を隠し持つドラゴン退治へと旅立つ…全ては愛するブリュンヒルドと結ばれるために…。この作品ではアイスランドの女王であるブリュンヒルドに謁見する美しくも切ないワンシーンを表現しています。 砂像彫刻者:llya Filimontsev(イリヤ・フィリモンツェフ)/ロシア

砂の美術館第11期作品画像 北欧神話より 二ーベルングの伝説(2) 鍛冶職人とシグルズ

北欧神話より 二ーベルングの伝説(2) 鍛冶職人とシグルズ

(北欧に古より語り継がれるニーベルングの伝説。) 主人公シグルズは、北欧神話の中で最高神と呼ばれるオーディンの血を引く王子として生まれます。しかし、両親をはじめ一国は滅ぼされ、川に流し逃がされたシグルズが唯一人生き残りました。幼いシグルズは鍛冶職人に救われ、刀鍛冶として立派な青年に成長します。そして夜空から光が落ちてきた運命の日、ブリュンヒルドと出逢ったシグルズは二人の愛が結ばれることを誓ったのです。女王に相応しい王になるため伝説の財宝を隠し持つドラゴンを退治すると決めたシグルズ、父の形見である剣を鍛え直し、戦いの旅路へと歩んでいきました。 砂像彫刻者:David Ducharme(ディビッド・ドゥシャーム)/カナダ

砂の美術館第11期作品画像 北欧神話より 二ーベルングの伝説(3) シグルズのドラゴン退治

北欧神話より 二ーベルングの伝説(3) シグルズのドラゴン退治

聖剣を携えドラゴンの棲む洞窟へと辿り着いたシグルズ。暗闇の奥に感じる魔物の気配…光る眼が剣に映った瞬間ドラゴンとの戦いがはじまり、激闘の末息の根を止めることに成功します。そして、ドラゴンの血を浴びたシグルズの身体には驚異的な治癒力、自然の声が聞こえる不思議な力が宿ったのです。溢れんばかりの財宝と、王家の威厳を取り戻したシグルズはブリュンヒルドとの幸せな未来を確信します。しかし、この財宝は手にするものに不幸な結末を招く呪いがかけられていたのです。その後呪いによって記憶を失い他の女性と結婚したシグルズは、義兄の求婚の付き人としてとある国を訪れます。かつて愛し合っていたブリュンヒルドの待つアイスランドへと…。 砂像彫刻者:David Ducharme(ディビッド・ドゥシャーム)/カナダ

砂の美術館第11期作品画像 トロルと北欧の森

トロルと北欧の森

北欧の深い森に暮らす妖精トロル。毛むくじゃらの大きな身体、長い鼻や4本指、魔法を使う者、日の光を浴びると石になる者…地域の伝承によって様々な個性を持つその姿は、北欧神話を始め多くの本や絵画に登場します。また、森と妖精に敬意を払う者には幸運と富を与え、無碍にすれば災いをもたらすと語り継がれています。北欧の森が美しいのはトロルが見守っているからかもしれません。 砂像彫刻者:Enguerrand David(アンゲフォン・ディビット)/ベルギー

砂の美術館第11期作品画像 文学『マッチ売りの少女』『羊飼い娘と煙突掃除人』 ハンス・アンデルセン

文学『マッチ売りの少女』『羊飼い娘と煙突掃除人』 ハンス・アンデルセン

世界中の子ども達に読まれているアンデルセン童話『マッチ売りの少女』。少女は貧しさから寒空の下でマッチを売ります。しかし誰も振り向いてくれません。夜になり凍えた少女は暖をとろうと売り物のマッチに火を点け、そこに幸せな幻影をみます。命が尽きて初めて幸せになれるという悲しい物語です。もう一つのアンデルセン童話『羊飼い娘と煙突掃除人』は、とある子どもの部屋に飾られている羊飼い娘の人形と煙突掃除の少年の人形の物語です。自分たちの恋を叶えるため部屋から逃げ出そうとした二人は様々な困難を乗り越えて結ばれます。煙突の上での仲睦まじい姿はこの物語を代表するシーンです。 砂像彫刻者:Marielle Heesels(マリエレ・ヒーセルス)/オランダ

砂の美術館第11期作品画像 ドールハウスと北欧家具

ドールハウスと北欧家具

シンプルで洗練された北欧の暮らし。美しい森や湖などが多い北欧では、自然素材を大切にしたものづくりの考え方が根づいています。また夏が短く冬が長い地域柄、室内で過ごす時間が多いため、生活空間の質へのこだわりが強いのも特徴です。そうして生まれる優れたデザインは、代表的な北欧家具を始め、幼い頃より手にする玩具や遊びの空間にも浸透しています。小さな家具や人形を並べるドールハウス、こどもが入れる手作りの遊び小屋レイキモッキなど、遊びの過程で子どもたちの独創性や協調性が養われます。知的で自然志向の北欧のライフスタイルは様々な方面において世界中から注目されています。 砂像彫刻者:Sue McGrew(スー・マクグリュー)/アメリカ

砂の美術館第11期作品画像 美術 ムンクの『叫び』

美術 ムンクの『叫び』

ノルウェーを代表する象徴主義の画家、エドヴァルド・ムンク。幼少期より生死に直面し精神的不安を抱いていた彼は、生命の内部に潜む感情を表した芸術で才能を発揮します。愛と死がもたらす不安をテーマに「生命のフリーズ」と称した連作が描かれ、ムンクの代表作『叫び』が誕生しました。この絵は、橋の上に立つ人物が周りから聞こえてくる轟に恐怖を感じ、耳を塞ぐ様子が表現されています。その印象的な表情とポーズは様々な場面で模倣され、アートの垣根を越えた世界的に有名な絵画となっています。 砂像彫刻者:Guy-Olivier Deveau(ギー・オリヴィエ・ドゥヴォ)/カナダ

砂の美術館第11期作品画像 北欧神話

北欧神話

北ヨーロッパの国々に伝わる「北欧神話」。ヴァイキング時代より民族独自の信仰や伝説が口承で伝わってきた物語です。また12世紀以降キリスト教が広まると、それらを文字で綴った『エッダ』が編纂され、北欧の歴史が現代に残る貴重な資料となりました。信仰の中で育った神話には、自然の道理や世の中の構造を示す神々、混沌や無秩序を象徴とする巨人・怪物達が登場します。生命の始まりから終末(ラグナロク)が表現された壮大な世界観は、絵画や音楽・文学作品のなかでも描かれ、昔から人々の創造の糧として生き続けています。多くの作品となっているオーディンは北欧神話の中で最高神として語り継がれています。 砂像彫刻者:Dmitrii Klimenko(ドミトリー・クリメンコ)/ロシア

砂の美術館第11期作品画像 ヴァイキング

ヴァイキング

新天地を求め大海に繰り出したヴァイキング。スカンジナビア半島の「入江(ヴィーグ)に住む人々」という意味からその名がついたと言われています。当初は他民族との交易をする者や、航海をする船を襲う海賊として暮らしていましたが、人口増加による土地不足などを機に各地への移住、植民、略奪へと乗り出します。優れた造船技術を持っていた彼らはロングシップを巧みに操り、9~12世紀の間西ヨーロッパ各地へ勢力を拡大していきました。その力強いイメージは「ヴァイキング」の名の下に現代に伝わっています。 砂像彫刻者:Dan Belcher(ダン・ベルチャー)/アメリカ

砂の美術館第11期作品画像 北欧の児童文学『人魚姫』 ハンス・アンデルセン

北欧の児童文学『人魚姫』 ハンス・アンデルセン

1837年に出版されたアンデルセン童話『人魚姫』。人間の王子に恋をした人魚のお姫様の報われない恋を描いた悲しい物語です。愛する王子と結ばれるため人魚姫は海の魔女に会い、美しい声を差し出す代わりに二本の脚を貰いました。しかし王子は別の娘と結婚を決めてしまいます。人魚に戻ることも王子と結婚する事もできない人魚姫は、人間になった代償として海の泡になって消えてしまうのです。この物語は、叶わぬ恋や身分違いの恋の例えとして現在でも様々な場面で形容されています。 砂像彫刻者:Melineige Beauregard(メリネイジ・ビュリガード)/カナダ

砂の美術館第11期作品画像 コペンハーゲンの象徴「人魚姫の像」

コペンハーゲンの象徴「人魚姫の像」

125か国以上で翻訳され永く愛されているアンデルセン童話。作者のハンス・アンデルセンは1805年にデンマークに生まれ数々の詩や童話を発表しました。アンデルセンゆかりの地であるコペンハーゲンの海岸には彼の代表作である『人魚姫』のブロンズ像があります。アンデルセン亡き後設置されたこの像は世界中から観光客が訪れる街のシンボルになりました。今日も人魚姫は穏やかな海を見つめ波打ち際に静かに佇んでいます。 砂像彫刻者:Melineige Beauregard(メリネイジ・ビュリガード)/カナダ

砂の美術館第11期作品画像 ブリッゲン-ノルウェー・ベルゲンの旧市街地-

ブリッゲン-ノルウェー・ベルゲンの旧市街地-

黄色や赤、オレンジ色など彩り豊かな三角屋根の木造倉庫群が湾岸沿いに立ち並ぶベルゲン市の旧市街地ブリッゲン地区。まるで絵本の中から飛び出してきたかのような景観はおとぎの世界をイメージさせます。この街は中世後期に北海・バルト海を中心に盛んに行われたハンザ同盟の交易の拠点として発展が遂げられました。ハンザ商人が去った後もベルゲンの人々によって街並みが守られ、木造倉庫は商店やレストランとして今でも多くの人に親しまれています。1972年にはブリッゲンが中世の名残を留める建築群として世界文化遺産に登録されました。 砂像彫刻者:Kevin Crawford(ケビン・クロフォード)/オーストラリア

砂の美術館第11期作品画像 北欧の原風景 サーミ族

北欧の原風景 サーミ族

オーロラが輝く空の下で暮らす先住民サーミ族。彼らは独自の言語・文化をもち、この地で数千年の歴史を築いてきました。寒さに強いトナカイを遊牧し肉は食糧に、骨や角は道具や装飾品として、毛皮は衣服として活用され寒冷気候に順応してきました。ところが、時代の流れとともに文明化が進み彼らの生活様式が多様化すると伝統的な遊牧生活を送る者は減少し、さらには同化政策によってサーミ族の文化は窮地におかれました。しかし近年では北欧3カ国のサーミ議会においてその文化を保護・継承する動きが始まり、独自の地位を確立しつつあります。 砂像彫刻者:Pavel Mylnikov(パベル・ミリニコフ)/ロシア

砂の美術館第11期作品画像 イーエスコウ城(デンマーク)

イーエスコウ城(デンマーク)

デンマーク中央部フュン島にあるイーエスコウ城。建物は1554年にフラン・ブロッケンフスによって建設されました。「イーエスコウ」とは「樫の木の森」という意味で、広い庭園内にある湖に樫の木の杭を打ち込んだ土台の上に建てられたことが由来といわれています。敷地内はハーブ、ローズなどの庭園のほか、後期ルネサンス建築を取り入れた庭園など18のテーマに分かれています。また巨大迷路や吊り橋といった遊戯施設、博物館など子どもから大人まで楽しむことのできる観光地として知られています。 砂像彫刻者:Andrius Petkus(アンドリュース・ペトクス)/リトアニア

砂の美術館第11期作品画像 福祉国家"北欧"

福祉国家"北欧"

教育や人権、福祉、労働条件、様々な面において世界から注目される北欧の社会システムは、「すべての国民が安心・安全に平等な暮らしを行うため、互いに連帯し、よりよい社会のために努力を続ける」といった考えのもと、長い歴史を経て築かれてきました。そして、“人は誰もが幸せになる権利がある”と幼い頃よりしっかり教育を受けられる環境を国が整えることで人々の精神面を養っています。知的な賢さ、理解力は他者への思いやり・共生の意識が高い国民性を育み人と国が循環する優れた国家となっている現在の北欧諸国を表現しています。 砂像彫刻者:茶圓勝彦(ちゃえん・かつひこ)/日本